合計特殊出生率
変化
先駆けの変化には長い時間がかかる。デンマークでは、高かった出生率
が低くなるには、およそ2世紀を要した。スエーデンでも170年かか
ている。韓国ではたった30年で、6を超えていた合計特殊出生率が
人口維持に必要な出生率を下回った。また、中国では、1962年に6.4
だった出生率が、一人っ子政策が導入された翌年の1980年には2.6に
急落している。
最短記録保持者はイランです。1979年、王朝が倒され、国外に追放され
ていたホメイニ師が帰国して、神権政治を引いたときは6.5だった。
イランの出生率は、2000年には人口維持に必要とされている水準
を下回り、いまもなお下がり続けている。