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英語の表現-part1

現状(current situation)

「国際情勢」からの連想で、"what's happening now"という表現を考える
"what's happening in Japan"と言えば、「日本の現状」です。happenという動詞はじつに
さまざまな日本語になります。
"what happened"と言えば、「結果」です。たとえば、先日行われたある選挙の結果につい
て、"What happened today is a political gamble"とコメントした人がいた。「今日の
結果は政治的な賭けだ」ということ。
これは過去のことですが、未来形にすると"what will happen"となり、"what will happen
to Japan"と言えば「日本の将来、未来」ということになります。これは意味としては
the future of Japan と同じことですが、この二つを見比べると。同じ未来のことでも、
前者には日本はどうなるのか、という気持ちが伝わって来ますが、後者にはそれがなく
抽象的な言葉に聞こえます。この違いは非常に大きい。

学歴(academic background)

"where you went to school"ということができます。これは、"I went college at Keio"
「大学は慶応に行った」、"I went to hight school in Kyoto"「高校は京都だった」
と行った表現がもとになっていて、下線部をwhereに置き換えているのです。
go to school,go to college は「教育を受ける」という意味だと考えればよい。
schoolもcollegeも、ここでは抽象名詞ですので、aもtheもありません。
"When I was in school...."と言えば「学生時代のことですが」という表現です。
似たような表現では、go to sea は「船乗りになる」という意味です。
ロシアの原子力潜水艦が沈没して、乗組員全員が死亡した事故で、乗組員の一人の母
親の発言が次のように報じられました。
Shortly before her son, Sergei, went to sea on the Kursk, he said that the ship
had a serious problem.(息子のセルゲイはクルスクで出航する直前に、この船には)
重大な問題があると言っていた。
会社などに出勤することをgo to workといいますから、workがseaになっただけことです。

貢献(contribution)

"to do much to help"ということでしょう
"He did much to help the company become what it is today"
「会社の発展に大いに貢献した」
muchの代わりにnothingとか、littleなどを使って貢献度の度合を表す。
貢献度ゼロなら"He did nothing to help"すなわち"He didn't help at all"
また"He was very helpful"のように、helpあるいはhelpfulだけでももっと簡単に
あわわすこともできます。
contributionを使って「貢献する」と言うためには、「する」という動詞が正しく
使えなければなりません。普通「する」といえばdo と私たちはおぼえていますが
英語の名詞は、おのおの一緒に使う動詞がいくつか決まっています。
貢献するの「する」は英語ではmakeです,"Contibution is something to make"
「大きな貢献」は a great contributionで a large contributionではありません。
私たちは英語の名詞を単独でおぼえるので、一緒に使う動詞や形容詞がわからない
のです。日本語で「大きな」= large, 「貢献」= contributionはそれぞれ正しくても
、英語では組み合わせて使えないのです。

前提(premise)

ブッシュ大統領は、中国の北京政府は信用できるかと記者に聞かれて、こう答えています。
You always have to begin with trust until proven otherwise
「信頼から始まるものだ」つまり「信頼を前提とするのが常識だ」と言っているわけです。
until proven otherwiseは「信頼できないという確証がない以上」ということですから
proven otherwiserは「前提が崩れる」という意味になります。

イメージ(image)

英語からの借用語(loan words)のひとつですが、日本語に定着して英語の意味に近い形
で使われています。しかし、英語のimageを使うのは意外にむずかしいところがあります。
使い方に注意が必要です。たとへば「それがあなたのイメージだ」とう言うとします。「
それが、あなたという人に対して(人々が)持つイメージだ」と言う意味ですが、そのまま
"That is your image "と英語にすると混乱することがあります。これだと"That is your
image of (something)."「それは、あなたが(何かに対して)もっているイメージだ」と
いう意味にもなるからです。
ここでは、imageという単語を使わずに"That is how people look at you","That is how
you look at (someting)"としますとそれぞれの意味がはっきりします。lookという動詞を

使うことによって、イメージという名詞ではわからなかった主体と客体を明確に表現できる
わけです。
借用語はカタカナ英語として増える一方ですが、いったんカタカナになると勝手にひとり歩
きして元の意味から離れていったり、合成語を作ったりします。