計測マクロ制作

ユーザーマクロ作成します

マザトロールプログラムを使って加工する場合、自動計測から始めます。

 工作物を機械に取り付けて、サイクルスタートボタンを押しますと、機械は加工を開始します。 正常に加工を開始させるには、加工への準備が終っている必要があります。 加工への準備とは加工のプログラムを作成することや、切削工具を機械にセットするなどがあります。 そんな準備の1つとして、ワーク原点を計測してからの原点設定があります。 この計測には先端がルビーになっている計測装置であるタッチセンサーを使います。


 座標計測をするのは、ワーク取り付け治具を新たに機械に設置した時などに実施します。 また、前加工で加工した穴などを基準にする時や、位置決め冶具を設置できないなどの理由でワークを設置す るたびに取り付け位置が微妙に変化する時などには、計測プログラムを加工プログラム に組込んで加工開始前に計測を実施して、自動でワーク原点を書き換えます。

 そんな自動座標計測の方法はまずプログラムの中に基本座標(FROM)ユニット を入力します。その直後に座標計測(MMS)ユニットを入力して使います。自動座標 計測の動作は、まず主軸にタッチセンサーを装着して計測を開始します計測方法は色々 ありますが、計測結果で得られた座標値で基本座標値(FROM)を書き換えます。 切削加工はこの新しい加工原点基づいて切削を開始します。 座標計測は非常に便利で簡単な機能です。最初に使った時は感動した事を今でも覚えています。


なぜ、計測マクロが必要なのか

マザトロールプログラムの座標計測の指令方法は非常に簡単なので、間違える事なく安定して使えるます。 ただ、計測した後の機能が限られています。その機能は計測した後、基本座標値を(FROM値を) 書き換える事に限定しています。


このことは単純明快で良いのですが、

異なるワークを取り付けてしまったり、取り付け不良などが起こった時には加工を中断させたいのですが、 中断させることはできません。加工を始めてしまいます。 この様な時にリミット数字を設定して、加工を中断するのか、続行するのかの 判断をさせる様な事がユーザーマクロを使えば可能になります。

また、エンドミルで加工した穴を、ユーザーマク ロにて穴径を計測させて、穴径が公差を越えて大きくなっている場合は、すでに削り過ぎ ですので加工を中止してメッセージを出力させることができます。穴径がまだ公差より小さい 場合は再度エンドミルで公差内に入る様に自動で工具径補正を入れ直して加工させる 事なども出来ます。


カスタマイズ

ご希望どうりの動作や機能へのカスタマイズは可能です。なんでもお申し出て下さい。
「Q&A」も参考にして、 「お問い合せ」とか電話でご連絡下さい。
ユーザーマクロはEIAプログラムで作成しますが、マザトロールプログラム、 EIAプログラムがまだ良く解らなくて、困っておられる方は、 御相談に応じますので気楽に「お問い合せ」にてご連絡下さい。